調査レポート

主要各国のモバイルインターネット市場の概要~appInsightのデータ分析による Vol.2~

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前回のレポート「世界のモバイルアプリ市場の概要」では、Cheetah mobileのデータ分析プラットフォームである「appInsight」の情報から「世界のモバイルアプリ市場」についてレポートしました。今回は、国・地域別のモバイルインターネット市場についてレポートいたします。

 

1:モバイルインターネットユーザー分布

 51ヶ国の主要国家と地域のAndroidユーザー規模を元に調査を行い、ランキングは以下の通りになりました。

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BRICSの勢いがある

 ①BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国)は近年のモバイルインターネットの発展と、人口増加にともない、Androidユーザー規模ランキングの上位に台頭しています。

また、BRICSは重要拠点とみなされ、多くのモバイルインターネット企業がBRICSへの戦略的展開に重きを置きました。そのためBRICSのモバイルインターネット市場が成長し、時代の流れを牽引する存在となっています。

②米国に近いメキシコは、科学技術の面で米国から大きな影響を受けています。
また、メキシコの富豪であるカルロス・スリム・ヘル率いる米国・モビル社が、ブラジルを除くラテンアメリカのモバイルインターネット市場において、大半のマーケットシェアを占めています。インターネット企業にとって,メキシコの市場を攻略することは,文化や言語がメキシコに似ている他のラテンアメリカの国々への進出の鍵となります。そのため近年、メキシコのインターネットの発展は世間の注目を集めています。

③Androidユーザー規模ランキングの半数をアジア各国が占めています。アジアは七大陸のうち最も面積が広く、人口が最も多い大陸で、全世界の半分を占めています。インターネットの発展によって、スマートデバイスの浸透率が高まり、アジア各国がランキングに台頭するようになったと考えられます。

2:モバイルインターネット市場の成熟度ランキング

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日本と米国の成熟度が最も高い

①科学技術の最前線に立っているのは依然として日本と米国です。高い水準の教育を受けた人々がインターネットを利用することによって、伝統的な生活方式から、スマートデバイスを利用した、より便利な生活方式へと移り変わってきています。

②米国の成熟度は、他国と比べて非常に高くなっています。驚異的なアプリのほとんどは米国から真っ先にリリースされています。その米国で生まれたアプリが徐々に他国へと進出しているという現状があります。また、全世界で流行っている優秀なアプリもほとんどが米国の市場から生まれたもの、もしくは米国市場で原型を見つけられるようなアプリとなっています。

 

3:モバイル市場競争度ランキング

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競争が最も激しいのは新興国

 ①51ヶ国の平均競争指数は1.82で、最も高い競争指数は2.02という結果となりました。

②新興国のモバイル市場はまだ初期段階です。そのため市場に参入する敷居が低く、あまり計画を立てないまま着手するアプリベンダーが多く存在する状態で、未だ各領域の寡占状況が形成されていません。新興国のモバイル市場はまだ不安定であり、もしその地の製品や普及戦略に合えば成功する可能性もあると言えます。

 

4:新アプリ市場の成長性

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新アプリ市場高い成長性持つのは韓国インド

①日本とイタリア等の先進国の新規ユーザーは少ない状況です。市場がすでに成熟しており、人々のニーズが、今存在するアプリで満たされている状況であるからと考えられます。

②フランス、韓国、米国のアプリユーザーは新鮮なものを好む傾向があり、現在あるアプリがすでに多様化していても、まだ新しいものを探すという特徴があります。

③メキシコ、コロンビア、アルゼンチンのスペイン語圏の3ヵ国は文化的な背景から、現地のニーズに合わせてローカライズされている上質なアプリに興味を示します。また、ユーザーが新しいアプリを探す傾向はあまり見受けられません。

④新鮮なアプリを好むユーザーが多く見受けられる国の場合、アプリストアでの成功する可能性は高いですが、新鮮なアプリを好むユーザーがあまり見受けられない国の場合、プリインストールを通して浸透率を高めるのが、比較的効果的な解決策だと言われています。

 

 

5:スマートフォン依存度について

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日本ユーザーが最もスマートフォンに依存

 日本のユーザーがアプリを使用する回数は、他国に比べてはるかに多くなっています。また、一人当たりが使用するアプリカテゴリも豊富で、依然として高度に成熟したインターネット市場の1つであると結論付けることができます。

 

6:アプリ市場において2016年に注目すべき国々

 1.中国

INFORMA、US CEMSUSによると、モバイルインターネット利用人口が世界最多になり、全世界のAndroidアプリユーザーの5分の1以上を占めています。

①モバイルインターネット市場の発展可能性は依然として巨大で、ブルーオーシャンを探すことが出来る状態にあります。

②Google Play、Facebook、YouTubeを使用することが出来ないため、中国独自のアプリシステムが構築されています。

③科学技術の発展によって、シリコンバレーに参入したり、海外進出を行う中国企業が増えています。米国や日本と肩を並べていることが出来ており、さらにモバイルインターネット市場の新しい形を創出する、インターネット大国となっています。

 

2.インド

①すでに全世界のモバイルインターネット市場において重要な市場となっており、その発展も著しいものとなっています。理由のひとつとしては、人口、発展、地域からみて、インドは以前の中国の状況に非常に似ているという点が挙げられます。O2O、配車アプリ、ECなど、中国で人気カテゴリのアプリがインドも同様に存在しています。また、多くの中国モバイルインターネット企業がインドに進出しています。2つ目はインド人は英語を話すことが出来るため、FacebookやWhatsAppなど海外のアプリを利用することへの抵抗がないという点です。

そのため、インドのインターネットユーザーは先進国のモバイルインターネット企業やインターネットユーザーの影響を多大に受けています。

②モバイルインターネット市場には独自の特徴があります。例えばインドでは、パソコンの段階を飛び越えてモバイルインターネットが発展したので、ネットワークの条件が悪い際はIM(インスタントメール)通信の変わりにBluetoothが使われる点などがあります。

 

3.インドネシア

①インドネシアは、世界第4位の人口大国であり東南アジア最大の経済大国です。インターネットユーザーの平均年齢は低く、英語の普及率が高くなっています。
近年では、インフラも進歩しているため、インターネットの発展が保障されています。

②様々なランキングに台頭しており、すでにインドネシアユーザーの習慣やクオリティが良いため、さらに発展する事が見込めます。

 

 

4.ブラジル

 ①ブラジルはラテンアメリカで唯一スペイン語を使用しない国ですが、面積も最大、人口も最多です。経済面から見ると、2015年ブラジルの経済は4.08%衰退しましたが、インターネット市場は大幅に成長しました。Yeahmobiによると、ブラジルはラテンアメリカで最大のモバイル広告市場で、Googleはブラジルの広告掲載においてすでに95%のインターネットユーザーをカバーしており、世界一のカバー率となっています。

②世界第10位のEC(電子商取引)市場として、さまざまなモバイルインターネット企業から注目を浴びています。現段階では、支払い方式や物流が発展途上であるため、これらの問題が解決した場合にブラジルのEC市場は益々の発展を遂げることが予測できます。

③2016年はブラジルがキーポイントとなる一年です。リオデジャネイロオリンピックが開催され、悪化している経済を回復することが出来るかが、ブラジルのインターネット市場の今後の発展を左右すると考えられます。

 

前回のレポート、「世界のモバイルアプリ市場の概況 ~appInsightのデータ分析から Vol.1~はこちら
https://ad.kingsoft.jp/column/global_mobile_app_market_2016

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