3回にわたってお送りしたアプリ増加率ランキング、今回で最後となります!
前回は各国の非ゲームアプリの増加率ランキングをお伝えしましたが、今回はゲームアプリに関してお送りいたします。
考察1:アメリカで『スーサイド・スクワッド』(原題:Suicide Squad)の大ヒットで、二つのゲームが脚光を浴びる
アメリカの漫画会社DCとワーナー・ブラザースが共同で『スーサイド・スクワッド』の映画を製作し、8月5日に上映されてから3週間連続で、チケット売上げ ランキング一位を占めるほど全米で大ヒットしました。
そして、この映画の上映で原作漫画のファンたちが盛り上がり、その流れはアプリゲームにまで波及しました。例えば、アメリカアプリ市場で7月から8月のゲームアプリ増加率ランキングのトップ10に入った「Suicide Squad」と「Injustice」は、どちらも『スーサイド・スクワッド』から生まれたゲームになります。
以前より、スーパーヒーロー系の映画が上映されるたびに、関連シリーズのアプリゲームがブームになる傾向があり、特にアメリカとヨーロッパのアプリ市場では、毎回大ヒットを記録しています。今年後半のスーパーヒーロー系の映画『ドクター・ストレンジ』は、11月からアメリカで上映予定です。このマーベル・コミックがおくりだす、強力な魔法使いキャラクターの登場によって、マーベル・コミック系のゲームは年末にかけてブームになることが予測できます。
考察2:中国開発チームによるもうひとつの力作、「Clash of Queens」は日本と韓国で大ヒット
7月から8月までの増加率ランキングで「Clash of Queens」は日本と韓国のゲームアプリ市場ではトップでした。また、ロシアでも3位になりました。このゲームは有名な戦略ゲーム「Clash of Kings」を成功させたゲーム開発会社である「Elex Wireless(智明星通)」が開発した新ゲームです。
「Clash of Queens」画面※参照元:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.nbcsports.news
「Clash of Kings」と同じように、「Clash of Queens」 はファンタジー要素を取り入れた戦争戦略ゲームで、 プレーヤーはプレーヤー同士でつくる同盟に加わることが可能で、全世界のプレーヤーと戦うこともできます。「Clash of Kings」の人気にのり、一気に日本と韓国ゲームアプリ市場でトップになりました。
appinsightのデータによると、「Clash of Queens」の各国のアクティブ率と市場シェア率をみると、ロシアでの数値が一番高いです。また、インドネシア、フィリピン、インドでは、すでにアメリカとヨーロッパを越えた数値になっています。
「Clash of Queens」の市場シェア率(7-8月)
日本と韓国のユーザ数自体は世界的にみると少ないですが、ゲーム先進国である日本と韓国のゲーム業界でTOPを占めたことは、全世界に向けても大きなPRになったようです。
デザイン性、ユーザビリティ、そしてグロバール化を背景とした全世界でのオンライン対戦など、様々な要素を満たすことで「Clash of Kings」と「Clash of Queens」の2つのゲームを成功させました。この2つのゲームの成功により中国ゲーム開発チームの実力が確かなものであることが証明されました。
以下、各国市場での「ゲームアプリ 7~8月の増加率ランキングトップ10」になります。
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スズケン

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